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2008.09.12

総裁選告示

日本の秋は祭りが多い。
日本人は、アメリカ人やインド人みたいに、選挙大好き、選挙イベント大興奮、な状態にはならないけど、ここ3年に限っては、秋の定例イベントが自民党の総裁選挙に思える。
...ある意味、毎年盛り上がってると思う。

9月1日に福田総理大臣が辞任表明。9月10日に総裁選告示。12日になったら、「麻生太郎総裁」がガチ。ちなみにこういう流れを米語では、「Political KABUKI」と言う。
麻生代表は、教育や外交、安全保障では支持したい。特にアメリカや北朝鮮、中国、ロシアとのトップ対談には期待できる顔。でも、グッド・スピーチなら、石渡議員、政策の見通しで言えば、与謝野議員が、ひっぱり強いー。

サブ・プライム・ローンやリーマン・ショックで、年金も赤字国債も絶望的で、経済重視って時代だから、増税を先送りして金融緩和ありき、までは、5人とも同じこと言ってる。これは当然。

で、与謝野議員は確信ついてて、「経済成長を高めれば、税収が自然増となりプライマリーバランスの黒字化が達成できる」とかなんとかいう妄想に、真っ向から提示した具体例が完璧イケてた!!「国内総生産の名目成長率を上げればいいとの発想に基づくインフレーション政策は国民に迷惑を掛ける」って。これ、相当、大事よー!
政治がインフレ頼みで物事をやるのは、ギャンブル以下の選択肢。実際、韓国がインフレで通貨が暴落して、破綻寸前。当たり前だけど、最悪の想定も提示して欲しいんだよね。このままじゃ、無自覚なうちに単に外資が撤退して、G8から蹴り落とされるぞ。

日本人が暮らしづらくなってるのは、この人件費のせいだよ~。
なにもかも、政府や役人のせいにして、行政に頼ったら、全ての税金と物価と保険が世界標準上回ってる額になったって話。「個人の収入減っても、学費や医療が減るなら良い」なんて、日本人の個人が思ってないんだから、保障ナシの競争に向かっても、幸せで理想の国なんじゃないの?と思うことすらあるのだ。
財政悪化の最大要因は、社会保障費の増大であり、無駄な支出を減らしたとしても、少子高齢化対策で支出増加が大幅に上回る。これじゃ今から始める歳出削減だけでおさまらない。

1つは個人の方向性の問題。これは支持政党のなさの責任なワケで妥当な結果。文句言わずに仕事して、選挙に行って、世界のトップ目指す気ないなら、世界の貧国の評価を受け入れるしかないんだもん。極端な話、北朝鮮でもアフリカでも、働いてお金もらえない地域に住む人も居るし、ドイツやフランスみたいに収入が少なくても税金で福祉やって、移民受け入れまくり、大学まで無料、しかもほとんどが公務員とかいう地域もあるワケで、仕事の質や量や報酬を選ばなければ、日本だってそのくらいの生活はキープ出来る。勿論、真逆に自由や評価の代価としての競争を選ぶことも出来るんだけどね。
結局「ほどほどでいい」なんて小さな野心じゃ、世界の評価はやっぱり「ダメ」ってとこで、ロシアや中国に引きづりおろされるくらい話。

もう1つは、そうは言っても、日本の人口推移を考えたら、やっぱ、公務員が多すぎ。小泉元総理のいった郵政の世襲なんて馬鹿げてるし、正直特別会計なんていらねー・・・って、無駄遣い歳出の多いとこ。

で、与謝野議員の発言で「聞いとくべき!」ってのがここね。
小泉政権で、2015年までに「プライマリー・バランスを0に戻す」って言って、改革を進めたときに、「0にならないんなら消費税を上げていく」って言葉を聞き逃した人が多いのか?忘れた人が多いのか?これを言い続けてるのが、与謝野議員1人って、どーなのよ?とか思うワケなのだ。
いいぞ!2008年で実質減ってない数字を前に、2010年で消費税あげる話しようよ、騙されてると思わせないためにもね。

民主党は「消費税反対」なんて馬鹿げたこと言ってるって思うし、バラマキ発言以外出てこないのも、ムカつく。生まれた子供が550万円の借金背負う贅沢な国家なんて最低。もうやめにしてほしい。誰も乗らない新幹線やガラガラの高速道路をつくって無料にするとか、年金を安全にとか、学費の心配をしないとか、できっこない議論で政権交代を目標にして、バカげた手段に金を使って、将来必要なインターネットの整備や都市の効率化や整備をしない。ここを与謝野議員が「こういうのが全て国間競争ですから、整備しないと、企業はより便利な国に移転せざるを得ないのですよ。天下を回るお金が日本を除け者にするんですよ」と説いて回っている状態。

理子は、小さな政府を望んでるんです。節約する政府を願ってるんです。借金して贅沢してる国民って言われたくないんです。ここでやせ我慢して、終わらせる大人の日本人やりたいんです。

だから、麻生議員が総裁になる、と分かっていても、今並んでいる与謝野議員の言葉は、次の内閣に必要な視点だと言いたーい。
財政危機から目をそむけてるのは、難しくて先送りじゃ済まない話って、ちゃんと受け止めよう。

赤字国債は、若い世代に不利益。現状で、国家予算の1/4を上回ってる借金がある。赤字国債は、まずその利子から払う。借りたものは必ず返す。
返せなくなっても、国家の場合自己破産でチャラなんてならない。しかも、国家の信用がなくなる。外資が撤退する、円の暴落が起きる、輸入品が値上がる、石油の高騰が止まらない。
生活レベルの低下を覚悟して、増税して物を買う都度に10%以上支払うことで国債を返す方法とするのが、現状の選択肢。

で、既にレッド・ゾーンと認識すべきなのが、好景気の80年代でも国債の償還をしていないツケと、利子がある時に、不景気だからという理由で、アメリカより金利を下げたこと。アメリカ依存の経済を続けたら、アメリカのバブルもはじけてしまったこと。これで、今後いくら景気が良くなっても、国債を簡単に返せないレベルにまで来てしまったということ。
正直、ここまで国債が増加すると増税では現実的な対応ができないのも事実で、石油も食料も手に入らない資源ナシの国家に、与謝野議員の金融バランスが必要な時代ってのは、ここに尽きると思うのだ。

先送りした為に、今も利子が膨らんでる。自民党は、インフレーション、スタグフレーションを想定している派閥も含んでる。でも、事実だけを見ていくと、民主党は土地持ちだけが救われる、リデノミネーションが見えてるベテラン議員が多すぎる。

机上の空論としてしか聞けないインフレーションは、超がつくくらいカンタンな選択肢。インフレになったら給与の額が上がるから実質増税可な状態になるワケで、全体の貨幣価値が下がれば、国債の時価価値が下がる、という国民の負担感薄、累進制の税法体系上反対が成立しない国債を召還可能な状態は、政治家にも官僚にもラクラク最後の切り札。団塊の世代が退職して、年金や退職金で会社も苦しくなったら、中小企業の社長クラスあたりなら、ついつい目先のインフレを期待してしまったりなんかもするかもしれない。

で、これがメリットとして成立しないのは、現実では、1ドル100円の貨幣価値が1ドル1円になったら、3,000万円貯金してても30万円分しか価値がないってことになるから。
物価の上昇は貨幣の価値の低下を同時に意味する。需要と供給を要因にする場合は、好況下の民間で身近なとこならオークションとかでもよく起こる現象だけど、不況下にも物価が上昇を続けること(スタグフレーション)は、国内要因と貿易要因に調整が必要。
収益の多い大企業から潰れる、保険金の額が小遣い程度になる。トルコ、ジンバブエのリデノミネーション、アジア通貨危機を思い出せば、札束に火をつける人々の映像も思い出せるかもしれない。仕事がある人は給与が上がる、とか言えると思うけどね、失業率はとんでもないことになるよ。

2020年に返済するということは、平成元年以降に生まれた子供たちに、大打撃が来るってこと。退職した年配の人の生活が厳しいのも、働いても貧困って現役が多いのも、問題。でも、今選挙権のない借金づけの若年層が、フィリピンやタイくらいのチャンスのない貧困国で生きること思えば、生活レベルが下がって、収入へっても、仕事がある今の自分の立場に感謝することはできると思う。日本の国籍あるからね。この痩せ我慢は、今ならまだナイスなプライド。

自民党の秋祭りは、正直恥ずかしい。馬鹿馬鹿しくて、マジかよ?って思う。
でも、「年金やめて、福祉だ」って言える河野太郎、「行財政改革」の片山さつき、「「天下り法人解体」の渡辺喜美、「平和ボケでは生きていけない」石破茂、中国とのガス田問題日本の石油会社に初めて試掘権をもぎとった中川昭一、グローバル経済を見据えてる与謝野馨・・・なんて顔が民主党にない。ここまで来ると、普通政権交代に期待をしたくなりそうなもんだけど、手段と目的が入れ替わった野党の「重要法案に全面反対」な利子稼ぎな活動には本当にがっかりする。

こういうタイミングで毎回思うのが、総裁選挙に参加したいので「毎月3万円払って自民党員になろうかな」などとうっかり思ってしまうのだがー。でもねー、ホントのとこは、自民党も民主党も割って、政界再編成を実現してほしいんだよねー。
今さら、二大政党制なんて手段を望んでないんだよ、結局単なるねじれ国会しか起こさないじゃん。保障が手厚くて個人の実入りと責任の少ない「大きな政府」か、最低限の管理と個人の選択肢の多い「小さな政府」か、の政策争いにして頂きたいものでっす。

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