Japan Earthquake & Tsunami 2011 -412 about Level7-
311の地震と津波の被災から、1カ月と1日。
1か月目の地震で、火事になった人も、車が土砂崩れにあった人も、助け出された。でも、家が倒壊して、あの地震で助かった16歳の女の子が、1か月後に亡くなったことを思うと、悔しくてしょうがない。
でも、地震って自然災害は、ずーっと続いてる。
津波への恐怖も、まだ終わってない。福島の浜通り、中通り震源を中心とする、M5以上の地震は、1日の間に485回を越えた。
そこに、原発がある。だから、不安も募るし、誰もが、問題が大きいような気がしてしまうんだって思う。
でも、落ち着いて欲しいのだ。
気が重くなる話だけど、今は問題がクリアーになってるだけだから。
今は、被災してない人が強く、賢くならないといけない時って思うのだ。
原発の危険性を認識するためにニュースを見てる筈なのに、地震で危ないのが原発だけの気分になってしまうことは、希望を弱める。原発も、人も、あの地域は危ない。でも、一般人が出来ること、気にすべきことは、やっぱりそこに居る人を思うことである筈って、違和感がずっとあるんだよ。
まあ、うちも揺れてて、地震の自然災害にビビってるとこだからね。
原発のことは、世界中から最高峰の専門家が集まってて、分かんないものは分かんないって自覚して、任せるしかないっていうのと、分かんないことを分かった気になって、考えられないことで怖がってるのは、やめないか?と思ってるってことなんだよね。
問題が大きいような気がして目を奪われても、どうにも出来るもんじゃないし、ほかに出来ること、絶対あるよって言いたいなと。
で、結局、そこを思うと、大雑把に方向性が分かりたいって欲求も、わかんないから落ち着かないだけなんだって感情ばっかりになるのも、なんとなく理解できるので、大雑把に説明してみようと思う。分からなかったら、分からないでいいんだって思いながら、という姿勢が、重要ですよ!
まず、1番大事なのは、放射性物質にはさまざまな種類があるってことなんだよね。
専門の学問っていうだけあって、原子学は、とんでもなく繊細で膨大なデータで構成されてる。
で、そのデータによると、放射性物質によって、放出される放射線の種類やエネルギーの大きさが異なるので、それぞれから受ける影響も異なる、という前提が、すごく大事。
例えば、放射線による生物への影響度合いを表す単位を「シーベルト(Sv)」、放射性物質が1秒間に放射線を出す能力を表す単位を「ベクレル(Bq)」いう計量単位で表すのね。
乱暴に言っちゃうけど、まずは、人体の細胞に影響あるものを指すのがSv、放射能の量を示すのがBq、って覚えてみよう!
どちらの単位も、表すのは物質のパワーなんだけど、これを簡単にするためにお金に例えると、シーベルトが、例えば630円の、合計額ね。ベクレルは、500円玉1枚か、100円玉1枚か、10円玉1枚か、5円玉3枚か、1円玉が5枚か、っていう、硬化の数を表すもの。
Bqの数が上がっても、それがそのままSvと同じように、人間にも影響があると思うのは、実は、実態が分かってないだけなのだ。だって、使う額が同じって思ったら、そんなに気になったりはしないでしょ?
放射線を短期間に全身被曝した場合の致死線量(被曝した人の20人に1人が死に至ると言われている放射線量)は5%で2Sv(2000mSv)、50%致死線量が4Sv、100%致死線量が7Svと言われてて、200mSv以下の被曝では、急性の臨床的症状(急性放射線症)は認められない。
臨床的症状っていうのも簡単に言うと、「発癌リスクが高まる」ということ。「癌に必ずなる」のとでは、全然意味が違うってことなので、Sv=全部ダメで怖い、っていうことでもないのだ。
世界で平均すると、人体は年間およそ2.4mSvの自然放射線に、常にさらされてる。放射能は病原菌ではないから、感染もないし、世界中、結構みんな元気に生きてるでしょ?
ちなみに日本では、自然放射線がもともと少ないので、安全基準もほかの国より厳しかったのだ。
放射能量1シーベルト(Sv)=1000ミリシーベルト(mSv)、1mSv=1000マイクロシーベルト(μSv)。
50μSv/時なら、1日あたり1.2mSv、一ヶ月あたり36mSv、一年(365日)で438mSv。
50μSv/時なら、1年ちょっとの間、ずーっと浴び続けると、身体に症状が出始めるって計算が出来る。
当然毎時間50uSvも放射能が溜まるわけじゃない。1日目3.5uSv、2日目3.5uSv、3日目5.5uSv、4日目3.5uSv、・・・って具合に、1年足していって、438mSv(438000μSv)以内なら、困るどころか、気づくこともない。
放射線を浴びる「外部被曝」は、日常的にみんな体験してる。
でも、放射能量があがると言われてる、太陽は24時間昇ってないし、レントゲンも365日当たり続ける人も居ない。飛行機も24時間×365日8760時間乗りっぱなしで、上空に居ることも、そもそも不可能。
そんな訳で、自然界の数値では、危険になりようがないから、これも気にしないでいられるんだよ。
で、ICRP(国際放射線防護委員会)の勧告する安全基準は、危ないですよ、ってとこを基準にしてるから、リスクが高まるっていう5%の2000mSv/年どころか、1mSv/年という被爆の限度が、世界の基準とされてる数値な訳です。
IT関係者がCRTモニターを1年間利用して、浴びると言われてる放射能量が1μSv。
平均的な一般日本人が1日に浴びる放射能量が3.5μSv。
平均的な一般アメリカ人が1日に浴びる放射能量が10μSv。
胸部用のレントゲン撮影で、浴びると言われてる放射能量が20μSv。
4月5~7日に、福島県内の浪江町(福島第一原発から20km圏内・ダッシュ村近く)の小学校で観測された1時間当たりの最大放射能量が30μSv。
NYからLAまで飛行機に乗って、浴びると言われてる放射能量が40μSv。
乳癌用のレントゲン撮影で、浴びると言われてる放射能量が3mSv。
3月16・17日に福島原発の50km北東の2ヶ所で観測された1日当たりの最大放射能量が~3.6mSv。
原発産業従事者が1年間で浴びると言われてる放射能量が50mSv。
3月27日に福島原発周辺で観測された1時間当たりの最大放射能量が1Sv。
東海村JOCの曝露状態の放水作業で被曝したとされる放射能量が16Sv。
事故直後のチェルノブイリ原発の炉心が10分間に発したとされる放射能量が50Sv。
ついでに言うと、放射性物質と呼ばれるものは、とっても不安定なヤツで、放射性核種や素粒子が崩壊して別のものに変わるときに、放射能の減衰を起こすのね。パワーが落ちるまでの期間は、かなり研究されて特定されてるから、何日でパワーがなくなるかも、実はちゃんとデータが揃ってる。これが、半減期。しかも、成人体であれば、体内から外に排出されるものだったりもする。
お金の話に戻ると、一昨日はお財布に20円入ってた。昨日は500円入ってた。今日は150円入ってた。っていう感じ。貯金箱状態にはならなくて、出入りが激しかったり、激しくなかったりするお金の入ったお財布があるようなものなのです。
飛行機や天然温泉いっぱい利用して、いっぱい外で遊んで太陽を浴びて放射線高めても、今回の数値を足し算していって、1年間に浴びる総容量で考えたら、まず大丈夫と言えるの。
基本的に医学も進化して、ヨード剤って薬の対処もあるし、何より、人間も地球の変化に対応して、強くなってる。
すごいパワーを出す原子は、エネルギーにも、爆弾にもなっちゃうものだけど、核兵器と原子力発電所の存在意義と利用過程の違いは、核分子を理解すると、全然違うってはっきり分かる。
ところが、この半減期の説明をするために、Bqって単位が報道されるようになってから、パニック気味だなというのが現状。
「ヨウ素133が20.8時間」「ヨウ素131が8.0日」「ポロニウム210が138日」「セリウム144が284日」「ルテニウム106が1年」「セシウム134が2年」「コバルト60が5年」「セシウム137が30年」「ストロンチウムが30年」「プルトニウム239が24000年」・・・って、半減期を説明してるのに、4月12日のレベル7のニュースで、多くの人が気になったのは、「63万テラベクレル(TBq)/時」って数値。
放射性物質が放出されていたというの試算を明らかにしたら、「基準値数万ベクレル以上でレベル7」は当たり前、と考える前に、チェルノブイリの酷い状態の方に不安が広がってる。
Bqの数でドン引きする感情は正しい。こんなもん上がらない数値でいてほしいのも当たり前。
63万TBq=63京Bq。IT関係者は630ペタベクレル(PtBq)って言い出す、オフラインではまず聞かない数字。これって、書くと、「630,000,000,000,000,000Bq」と、リアルに置き換え辛い数字なのだ。
でも、数の響きに骨髄反射してるだけってのも、行き過ぎと感じてるところ。
ここで、問題なのは、2つ。
1つは、何が放出されたのか?っていうデータが公開されてないから、以降、食料関係機関に期待するしかないんだけど、何を妊婦や乳児に、絶対与えてはいけないか?きちんと見極めること。この際、放射能物質の数値だけで判断して、汚染と風評被害を切り分けないと、食べるものがなくなっちゃうってこと。
もう1つは、この630PtBqは、爆発が起こって、原発の中で既に被曝して死者が出てしまった後の、拡散してる放射能物質じゃないってこと。積載放出量「520万TBq/時」のチェルノブイリは11日でおさまったけど、福島原発はもう1カ月以上も、微量づつ外部に垂れ流してて、その総容量の数字に違いがある。
大きな違いは、500円玉が一気に溜まってしまったら、すぐにお財布に入らなくなるけど、50円づつお財布に入れたり、入れない日がある場合なら、これ以上入れないように考えることも出来るっていう違いなのね。
チェルノブイリみたいに、1Sv/時を妊婦が直浴びてる状態じゃなくて、妊婦に食べさせたら、影響が計り知れない食品ができあがってる途中だから、限定的に注意して、警戒出来るってこと。
まあ、どっちもいただけないんだけど、緊急性にも、悪影響とされる量にも、すごく差があるのだ。空気観測で言えば、チェルノブイリの事故直後の最大検出Bqは1986年5月8日の290mBq/1㎥、今回の福島原発の検出は(これまでの最高でしか言えないけど)4月6日の3.5mBq/1㎥で、チェルノブイリ事故時の観測値の約100分の1程度。
ここ、怖がってるとこじゃない。Bqをお金の話に戻すと、チェルノブイリが5200円。福島原発周辺の総額は同じ630円分だけど、新たな追加情報で、600円分くらいが1円玉だったという、硬化の数が分かたってことなのです。INESの規定する、原子力外部汚染のレベルは、8段階しかないんだけど、根本的には、安全か、安全でないかを示すものなので、1時間に30円分放出しただけでもレベル7に該当する訳だ。ここ、覚えててね!「どんどん悪くなってる」っていうのは、気分だけの単なる会話でしかない。
水蒸気爆発も問題だったけど、最大なのは、4月4日に、NISA(保安院)が判別した低レベル汚染水なるものを、バカ政府が海に流せば薄まるって、勝手に強行放出したのが、この630PtBqの数字の意味。
4月12日の福島第一原発の東約30km沖合では、表層の海水から、ヨウ素131が88.5Bq/L(安全基準値は40Bq/L)と、セシウム137が71.0Bq/L(安全基準値は90Bq/L)を検出してた。勿論、日本人は、ちゃんと計測してる。この余震の中、海上で計測し続けてる。ただ、やっぱり、個人が頑張っても、という大枠の話は残る。汚染物を、原子力発電所の外部に出したら、インパクトは計り知れない。隣国にもご迷惑極まりないし、国民を陥れてる結果で言えば、間違いなくレベル7だ。
まあ、今度は放射能物質の名前の響きで慌てられても困るので、これからの筋道で言えば、30年以上の半減期放射線物質がヤバイって、認識することっていうのも大事だね。実際にNISAの言ってることは、感じが悪いだけで、間違っているとは言えない。人体に、すぐに影響がでる放射性物質は、放出してないんだと思うべきな、曲者対応が嫌ななだけでね。
だからね、紙飛行機や折り鶴が遠くに飛んで行かないように、放射能物質も重すぎて、遠くまで、すぐに飛んで行ったりはしないことが考えられたら、自然災害の被災者のほうがまだ、今は厳しい状況だって、ちゃんと分かる人は多いと思うんだよ。
当然、環境汚染の次にすべきことは、経路汚染の守りも固めなくちゃいけない。食物連鎖で言えば、海藻や小魚が、人間の食べるサイズになるまでに、半年から2年はかかる。
でも、原発の被害者にならない為に、摂取する食べ物、選ぶことだって出来るようになる時間もあるんだって、強くなるところだとも思うのだ。
震災被災者は、ずっと現地に居て、揺れてて、命以外何もない状況は、1カ月たっても変わってないんだよ。選択肢なんて、なさすぎる。
遠くの人が先に原発に怯えて、落ち着かないのは、良くないよ。
買占めもネットの焦りも嘘もデマも不満も愚痴も、止まらない。Twitterですら重たくなってきて、botにマジレスする人も出てきて、これじゃスパムと変わらない。良いことって信じたくて、考えないでリツイートしたら、どんなに心配してたって、弊害になる。今はそういう時なのです。
これって、自分が危ないっていうだけじゃなくてね、誰かに良い情報あげたいって思っても、結果的に、そこに居る人が、全員もうダメだって気分が高まれば、差別につながることだって、ちゃんと気づこう。
考えなかったら、人としてのストライクゾーン、すぐに外れてしまうことになる。
確かに、日本発の原発の放射能不安は、世界の秩序を乱してる。
腹が立つのは、無能政府の無政府状態.なのだ。
なんでも、後手後手。遅れっ放しなのに、逃げて回って「総理大臣は辞任しない」って言い切ってるところに納得がいくはずない。1カ月、支援国からの入国に対応せず、危機意識無いまま、首相官邸の態勢を立て直そうと設置された「本部」や「会議」は傘下のチームも含めると20超えてしまった。ここのどこに責任のある政府があるのか、誰にも分からない。指揮系統の混乱権限のないチーム作るのに必死なだけで、いつの間にか、問責決議された仙石元内閣官房長官まで復活されてたなんて、有りえない。
この指導力のなさが、土壌汚染や海水汚染の問題まで増やしたことに、アメリカやフランスの学識者が危機感強めて、レベル7を推したのは、正しい。
これから再建できない農家や畜農家には残酷すぎる話だけど、入ったものは沈着して抜けないし、5歳以下の子供には、絶対に口にさせないシステムを作らなきゃいけない。他にも、内部被曝への対応準備や、新たな検査も必要になるかもしれない。
しかも、少なくとも、他国の国家領域で、政策や予算に抵触してる危機を産む政府なんて、無知で無意識だからって、許されない。政府を恨んでるとか、ただ助けてほしいなんて、被災時にも思ってないのが日本人。ここで、現政権に被害拡大させられてるって日本人が感じるのには、ちゃんと理由がある。全部合わせて、独立調査委員会を立てて、菅直人を証人喚問に呼んで、刑事責任追及したいくらいだよー!
でね。
それと、地震と津波の震災者の話を、一緒にしないことが、本当に大事なことなんだって、今は、強く伝えたい。
福島に住んでる人は、福島の地震と津波の被災者であり、原発の被害者でもあり、地元のほとんどの人、4人に1人くらいが原発事業者でもある。地元に仕事と産業を誘致して、学校やインフラ整えて、過疎地生き残らせるために呼んだ原発の仕事に、誇りがある人も居る。今、東電の福島第一原発に残ってる作業員も、そういう責任感ある人ばっかりで、近くに住んでいる人は、その家族ばっかりなのだ。生活基盤がそこにある以上、放射能と付き合うしかない。その意味で言えば、今の「しょうがない」という日本人の一種あきらめにも似た心理状態を、この土地は色濃く投影しているものなのかもしれない。
3月15日午前5時過ぎに東京電力本店に乗り込んで「東電の全面撤退」を阻止した菅総理が、「腹を決めないと、日本がつぶれる。アメリカが占領しにくる」って怒鳴ってたってたのは、記者に丸聞こえしてた。この政府は、ハイパーレスキューにも同じ態度で、石原都知事を激怒させてたっけ。なんにせよ、信じて任せて激励に行った訳じゃなくて、ただ保身のために怒鳴りに行ったことに、こっちも怒りが増してる。腹を決めろって、「被曝覚悟で行って、死んで来い」って意味しかないし。
こういう、「なんとかしろ」って気分が高まれば、追い詰めるのは、やっぱりこの人たちを追い詰めることにしかならないんだよ。
ましてや、作業してる人たちは、福島第一原発に閉じ込められてる状態で、間違いなく、軽度でも被曝してるだろう。チェルノブイリや東海村みたいに内部被曝で壮絶な治療に挑んでる人はまだいないけど、1カ月たって、鼻血出てる人くらいいるだろうって思うべきところだって思ってる。
なんとかしてる人は、皆、命懸け。そこに情けがなくて、不満ぶつけてるなんて、やっぱりダメ。本当はみんな、家族と逃げたいって、分かるところだよ。だれか悪役を探したり、だれか助けてくれる人を信じたいって思うのは、個人のレベルで言えば、とんでもなく危険なことだって、ちゃんと考えよう。
理子は、そこに対しての人間らしい行動って、やっぱり、レベル7宣言だって思うのだ。
なんで原発周辺でこんなに地震が多発してるんだよ、と苛立ってくる気分も、すごーく良く分かる。
でも、自然災害は、無情なの。悪人選んで罰をあてる災害なんて、聞いたことないでしょ?そこをちゃんと考えよう。
今は、震災にあってる人も、管理出来てなかった人も、切り分けられないんだよ。
地震が来て、30mの津波が原発を襲って、こうなってる。
腹立ってもね、原発関係者が悪いとか、危険なものが悪いとか、悪い人を探すことに、今は、意味なんてないよ。
個人的な感想で言えば、日本政府がダメなだけで、日本人は、かなり誇らしい。
フランスやドイツは、原発事故を起こしてない。日本の事故を受けて、緊急点検に入ったってことも、とても素晴らしいことだと思う。こんな被害量でレベル7発動されたら原発保有国としては、無駄な対応に追われるって迷惑も感じないでもないけれど、現段階の公開は、フランスやドイツのような管理ができてなかった日本だけの話。
原発は、高度技術保持国の証だし、日本だって、ここまで長く酷くなるなんて、日本人誰も思ってなかった。で、今、分かったのだ。原発を維持する努力が足りなくて、能力が未熟で、怠慢だったということに。こんなリーダーがトップに居る国家は、原発持つことは許されないって。
個人的には、原子力の全てを否定したくない。学問としては崇高。低コストで、環境汚染が少なくて、持続性のある強力なエネルギーは、人を高める可能性を秘めている。反原発で、長いこと学問としての専門家を育ててこなかった国家的な環境が、この結果に繋がったって思ってる。実際、日本は、医者も弁護士も、きちんと育ててこなかったんだから、最高に理知的で冷静さと勇敢さを求められてしまう原発に、今の日本が手を出すことに賛成出来る筈なんてないとも思ってる。
もしかしたら、フランスみたいに、もっと早くもっと多くの原子力発電所を導入して、7割利用までいってたら、日本人にも共有して強化できるマネージメントが可能だったのかもしれない。けど、そうはならなかったのだ。
地震であれ、津波であれ、原因関係なく、1度暴走したら、危険は計り知れないし、莫大なコストもかかる。民間企業なら、今のこの状況、この代償に手を出すって判断するのは、無理がありすぎる。
悲しいことに、今の日本には、原子力発電所のリスクマネージメントが出来るトップはいないのだ。だから、レベル7の提示は、ありがたい。
東電が放出した放射線の総量が世界に示せない理由を「圧力容器や格納容器などから、どれだけ放射能物質が漏れたかということを把握できない」と言った段階で、IAEA(国際原子力機関)やアメリカやフランスの専門家が、INESの基準で、Bqの放出量からレベル7に上げたのは、今回の事故での作業員だけじゃなく、農作物や水産物の風評被害も含めて、より賠償額が膨らむことに繋がる、正しい判断だと理子は思ってる。
初めから厳しく評価していれば、より適切な対策が打てた可能性もあったのも、間違いのない事実。
でも、今、事実を明らかにしていく途中で、それに慌ててる人がいたとしたら、それは間違ってる。今、悪いことばっかりに思うのは、悪い評価に驚いて、怖いと思ってるだけなんだよ。
ちゃーんと考えてるっていうのは、ちゃんと正しい答が出てる状態につながるものです。
考えすぎてる気分だったり、そのつもりがなくてもね。
何度でも検証可能で、違う答にならないことが、科学なの。
みんな努力してるけど、仮設住宅だって、2万6千個作るのには、1年はかかるって言われてる。それだって、秋までに間に合わせたいって、自治体も、民間の工事の人も、目標を持ってる。相当ハードで、日本人らしいすごいことだけど、避難民の数を思えば、全然足りない。それでも、みんなが出来ることが少ない人間の集合なんだってスタート切らないと、何も形にはならないから、1家族づつ、移動させるしかない。
考えるべきことは、方法だって思うんだよ。非常事態に、心配だけしてるのは、良いことじゃない。行動しないと、その恐怖は解消されないからね。
海外からの支援隊は、人間の尊厳の為に手助けしたいって、死体を探すために、瓦礫を丁寧に避けてる。だから、町はまだ、すぐに綺麗にはならない。でも、遺体を家族に返すための努力に、みんな感謝してる。
1か月前まで、生活や思い出だった町がそのままゴミになって、ゴミを集めるボランティアや自衛隊員も必死で動いてる。それでも、ゴミを集める場所の確保から立ち向かわなきゃいけない。太平洋側沿岸のゴミ処理対象は、今までの1年間分の20-30年分って町ばっかり。
海外からの医療班も、綺麗じゃない処置室で、あるものだけで、多くの人を救ってる。これも、明日から、即、健康ってわけにはいかないよね。暖房も薬も足りない、何より安定して寝てもいられない。でも、いっぱいいっぱいのところで、繋がってる。
被災者は分かってる。だから、我慢してる。
そこを分かってないっていう理由だけで、早く元気になって、とか、頑張ろうとか、簡単に言っちゃダメだなってすごく思う。頑張ろうって声を受け止められる人も勿論居る。けど、ほとんどの人は、そうじゃない。
気質も、阪神淡路大震災の時とは、違うって思わないといけない。津波被害のスマトラやハイチとも、もとの生活環境と災害経験値が全然違う。
生き残って良かったって、全然思えてなくて、怖がってる子供もいるし、家も仕事もなくして怒っている人もいるし、あの時に死んだ方が良かったって言ってる人もいる。毎日余震が続いて、頑張る気力も損なわれてるし、家族がなくなって落ち込んでる希望を奪われた人たちに、頑張れって言えない。落ち込むのは当たり前だし、頑張っても、元には戻れないからね。
そんな人たちに、一緒に居るよって、周りの人から視界に入っていかないといけないのが、今だって思う。だから、簡単に怖がって、感情だけを声にしちゃいけないんだって思う。フェイスマネージが要るときなのです。
怖いなら、賢くなるために粘ろう。もっと強くなるために耐えよう。
被災した人に「心配してるよ」「頑張ってね」「怖いね」「なんとかならないの」って言っても、返事なんて思い浮かばない。「ここから1週間だけ我慢して生きてよ、付き合ってよ」って頼み込んで、東北の人に、生きていくのに付き合ってもらうために、周りにみんながいるんだって、強く思う。それが、出来ること。「東北の人の為に、これをやった」って具体的な言葉を伝えて、それを続けていくうちに、1年経って、3年経って、ちゃんと声が届くようになるのかもしれない、というのが希望かな。
で、出来ることを探そうっていうと、それも、みんな、ちゃんと出来てるとも、思うのだ。
例えば、ドイツや香港でも、東日本の被災者のために集まろうって行動した人が、大勢居る。自分の都合を変えて、わざわざ参加するから、体で分かることって、きっといっぱいある。ドイツのミサや、香港のチャリティコンサートで、ライトを揺らす人が、一気に増えていく映像は、心に届いたよ。
アメリカでは、折り鶴折って千羽集めてくれてる。やってみると分かるけど、千羽って祈り以上に相当行動力いるのだ。
日本が温暖化対策運動から、実質離脱することになるだろうからと、世界中で節電してくれてる人もいっぱい居る。そもそも、この異常気象や自然災害を思えば、世界規模の節電意識も、今すぐに必要だよね。イギリスでは、この地震を思って、電気も水もごみも減らそうって生活に切り替えてる人も居た。
スゥエーデンは、被災した児童に玩具や色鉛筆を集めて送ってくれる手配をしてくれた。
フィンランドは、赤ん坊用の液状ミルクを集めて送ってくれる手配をしてくれた。
日本の人の募金の方法は、USやUKとはちょっと違ってて、教会に集まったりはしないけど、買い物に行ったら、お釣りを全額募金箱に入れるってマイルールがあって、いつも買ってる物を1つ買わないって人もすごく多い。コンビニの募金箱は、毎日いっぱいで、1日3回箱変えてるって言ってたよ。これ、毎日やってくれてるって分かるから、募金にも頭が下がるし、感謝してる。
台湾からのネットでの応援に「台湾地震のお返し」ってメッセージがあって、多くの日本人が、12年前のことを「お返してほしいと思ってた訳じゃない」と泣いて、改めて感謝してた。驚いたのは、震災から1週間後のチャリティーから3週間で、義援金37億3833万台湾元(約106億9000万円))突破したってこと。この額も、日本人と同じで、毎日、自分の買い物の何割かを我慢しようって思わないと、絶対集まらないって強く伝わる。
中国からも、学生の女の子から「1週間分のアルバイトのお金をきふしました」ってメッセージがSkypeで来た。「四川のおんがえしです」と言われて、そんなにたくさん寄付してないよって話したら、「はたらきましたから」と言ってくれて、100万回ありがとうって言いたい気分になった。
他にもたくさん嬉しい優しい支援がいっぱいで、酷いニュースもいっぱい流れてるけど、すごーく良いことだって、それ以上にある!そのどちらも知ろうとしたら、世界は広くて、生きてるのは嬉しいこて、いきなり楽になれること。1人じゃないって、ちゃんと重たく受け入れられる。
この自然災害の中、自分の出来ることと、その影響や結果を考えて行動してる人、いっぱい居る。本気の思いは伝わる。それを、伝えようと行動してくれるのが、実は1番力強いことで、繋がりが自分を安心させてくれるのだ。
理子も、いろんな人に助けてもらってるよ。ボランティア行って、帰ってきたら荷物が届いてたんだけど、神戸から、生姜湯が届けられて、本当に元気に成った。びっくりしたのは、友人の会社の後輩からの差し入れも入ってたこと。面識ないのに!泣けたっす!
友人の子供は、東北の小学生に「励ましのお手紙」を書いて送ったって。子供だって、参加して、誰かの為に、行動してる。それを聞けて、やっぱり嬉しい。
だから、もう、心配だけして、怖がってることを、やめよう。心配は本気で、人には届かない。ただ感染するだけ。人は勇気がない時、迷ってる振りするし、怖い時に感情で動くと、自分だけの淋しさがまして、もっと辛い時間になるもの。考えて、決めて、行動するのは、きっとそんなに難しいことじゃない。
今個人にやってほしいことは、原発に焦ることじゃなくて、自然災害で困っている人たちの助けになったり、代わりになったり、力になって、実際に役に立つこと。
誰かに与える行為は、人を強くする。それは、確信も、実感もしてるのだ。
誰かが心配な人は、即結果につながる実際の行動をとるべき。悲しいニュースに振り回されて、ダメにならない為には、それが1番簡単なことなのだ。
それは、出来ることが少ない人間だからこそ、怖くても勇気を出すって、確かに出来る小さなことだからね!






